浜松医科大学医学部附属病院
理学療法士 髙栁 勇太
能登半島地震では、現地活動、本部活動の両方を経験することができました。被災地にはとても多くの避難所が立ち上がり、現地で活動するJRAT 隊員は避難所の環境整備やリハトリアージや動作指導等、リハ専門職として対応する事例は多くあったかと思います。本部活動も情報発信、活動開始以降の情報共有、活動拠点の配置、前線拠点の配置、人員調整、受援者管理、物資管理、各隊の活動報告の集計等、多数の業務があります。
JRAT 隊員は様々な地域から入れ替わりで支援に入る隊員も数多くいるため、支援内容の引継ぎや情報共有がどうしても煩雑化してしまうことが活動中に感じることや、週末報告会の意見で多々ありました。また、受援者基本票につきましても、多くの地域の避難所を対応していくとなると管理が煩雑化しやすく運用の難しさを感じました。今回の活動を期に共通の認識やツールが新たに検討されていくと今後の引継ぎ活動に活かしていけると感じました。