浜松医科大学医学部附属病院
言語聴覚士 飯田衛
【活動内容】
保健師さんや地元PT さんから頼まれた未介入の避難所の巡回、そこでの自由会話や問診、ADL や嚥下評価など実施しました。事務作業について、LINE で石川JRAT などへの活動報告、輪島市や珠洲市でのロジスティクスや会議参加、報告書作成、JRAT 後続隊への申し送り資料作りや伝達など実施しました。難渋したことは、事務作業についてです。隊(可能であれば3 人以上)で手分けをして効率よく行えると良いと感じました。
【支援に関わった感想】
発災から約1 ヶ月経過し比較的初期の段階で輪島市(門前地区)と珠洲市にて活動させていただきました。ST として必要な物品なども分からず何ができるかイメージがあまり沸かないまま臨みました。初日は崩落する道路、倒壊する自宅や風呂も入れずトイレも自由に使えない環境に圧倒されたことを思い出します。嚥下評価をさせていただいた避難者さんより「話を聞いてもらえてよかった」「食事は食べられないけど贅沢は言ってられない」など聞かれたことも鮮明に思い出されます。支援に携わらせていただいて、重要だと思ったことは、状況を把握して臨機応変に対応することです。他職種とのコミュニケーションによる現状の把握から実施することを考えることが非常に重要だと感じました。今後のJRAT 活動に向けて、様々な方に実際を伝えていけたらと感じました。